interview01
Lyomaが持つ毒って特別なものだなって思う − Shin
テクノってもっと肉体的。動物的っていうか − Lyoma
■その中で本当にいいDJかどうかを見つけるにはどうしたらいいのかな?
S:出演者を意識しない事が一番いいのかもしんないね。あえてそのDJを見ないでクラブにいると、自然に音が入ってきて「お、このDJグルーヴ良くない?」
みたいな。昔ね、CarlCoxがYellowでやった時にね、上海から遊びに行った時があって、その時にWadaさんのDJを始めて聴いたんだけど、すげーなって普通に思えたもん。
「あ、この人がCo-FusionのWADAさんなんだ!」って。大阪のKihiraさんとかもそういう感じで知ったのも鮮明に憶えてる。ゲストDJを食うっていうかさ。ヒットチューンで盛り上げて食うっていうよりも、その人のスタイルで食うっていう渋さ。
L:なんかね、フライヤーとか名前を見てクラブに遊びに行くことに関しては全く否定はしないのね。今日のゲストDJはRichie Hawtinだって聞いて行ってみようっていうのは、全然普通のことだと思う。でもそれは、ただそのパーティーにRichieがブッキングされて出てるっていうだけで、「Richie Hawtin」を目的に行くのか「Richie Hawtinが出るパーティー」を目的に行くのかで違ってくると思うんだ。その後者の方だと、気持ちは先入観もなくてフラットだと思うから
「やっぱりRichie良かったな」っていうのもあると思うし、「今日のRichieはあんまり良くないな」みたいな両方ありつつ、その前後のDJも素直に聴けると思うんだ。「Richieの後のDJも全然名前知らなかったけど結構良かったよね。アイツ誰なんだろう?」とかもあるよね。で、そこで名前を調べる調べないは別として、また違うパーティーでたまたま見つけたりして。そうやって自然に見つかるものだと思う。
S:
確かに、他にもOSAMU M君とかソデ(DJ Sodeyama)もそうなんだけど、ボーっとしてフロアーにいたら、普通に良いDJだな〜って自然に入ってきたかも。

■なるほどね。じゃあ、今LyomaくんからみたShinのDJってどういう感想を持ってる?性格とか考えている事とか狙っている事を知ってるのも含めての活動とか。
L:DJは正直長いこと聴いてないんだよね。曲は頻繁に送ってきてくれるからよく聴いてるよ。だいぶ前とは変わってきて、すごく 音楽性が固まってきてるなって送られてくる度に思うんだ。「あぁ、この人こういうの好きなんだ」っていう味が出てて、それはいい事だと思う。どんどん自分の見えてるものが形に出来てきてるっていうのを感じるし、その勢いがかなりあるからちょっと羨ましいかな。あと、迷いがない気がする。
■じゃあShinはLyoma君をどういう風に見てる?
S:唯一無二っていうかね、まぁ皆似た存在はいないんだけど、中でもLyomaが持つ「毒」は特別だなって俺は思ってる。
トップにはなりきらないんだけど、結局カッコいいことしてるっていう。
L:No.1よりOnly 1ってこと?
S:そうだね、そういうSmapみたいな感じ(笑)。
L:性格俳優って感じ?
S:いや、違う違う。そんな布施博みたいんじゃなくて(笑)。あとやっぱり遊び方が他の皆とは違うなって思う。やってる事に胸を張ってるっていうか。
まぁ、ソデもそうなんだけど。いろんな事を知ってるからその中でもかっこいい部分を自分なりに抜き取るから、胸を張れるんだよね。
L:そこは大事だよね。自分のやってる事を自分で信じてるのは。
S:そうそう、そこのカッコ良さがやっぱり長年海外の悪い場所で遊びまくってた色がついてるなって思うね。俺はそういうのが好きって事なんだけど。
■テクノシーンに限らず、クラブシーンだったり音楽シーンだったりをこれから背負っていくのって私たちの世代だと思うんだけど、その立ち位置から目指すものとか 絶対ここは曲げられないからこれを突き通してこういうシーンにしたいみたいな信念みたいなのはある?
L:うーん、、、一言で言うのは難しいけど。。。自分がいることによって大きくても小さくてもいいからシーンに影響すればいいなって思ってて、
こういうプレイをするDJがいるんだとか、こういうパーティーがあるんだとかっていう所から、、、
S:うん。あと、もうテクノ=アニメとかコンピューターみたいなオタクイメージはもう払拭させたいよね、すごく。
L:テクノってもっと肉体的だと思うね。動物的っていうか。パソコンでテクノ作ってるからテクノ=パソコンみたいなフューチャー的なイメージは無くなったけど。
でも音楽とダンス、、、というかクラブ遊び全部がもっと直結したらいいなって。まだ今はテクノはオタク文化よりな気がするんだ。どれだけ世界の最先端のシーンを追っかけられてるかっていう競争の部分が強いかな。それも大事でおろそかには出来ないことだけど、それがもう少し体に直結して踊ることとかクラブに遊びに行くこととかにつながればいいなって思うんだよね。
S:なんかね、ベルリンに行ったときにDJ RokとかMijk Van DijkとかあとFrank Mullerとかと話したりするんだけど、彼らって結構アウトドアな人なんだよね。
例えば、土曜日はマウンテンバイクで公園を走るとか。
L:夏になったらキャンプとか湖で泳いだりとか。
S:Frankなんか家族置いて一人でフランスへスキーしに行くとか(笑)。まぁ、海外ってそういう人も多いんだけど、日本のテクノ人ってあんま無さそうじゃない?
僕は本来はそうあるべきじゃないと思うっつーか、なんか根暗っぽいのは違うんじゃない?って。
■でも、昔とは少しずつ変わって来てる気はしするね。前のテクノファンって、ネットとか雑誌とかの情報量多かった気がするというか。
S:もうそんなのだけでおいついていけない気がする。現場ってやっぱ大事だなって。
■そうそう、でも海外の人みたいにアウトドアな人も段々増えてきてて。例えば野外レイヴとかにもテクノDJがブッキングされたり、お客さんもちょっと前までは 「野外は虫が出るから苦手」って言う人が多かったけどそれもいつのまにか変わってきてて、レイヴカルチャーにもテクノが大分浸透してきたと思う。そういう傾向の中で、まだアーティスト側は昔の流れをくんでいる気がするんだけどどう思いますか?
S:僕の中ではダンスミュージックってボーダレスになってきてると思う。テクノにしろハウスにしろ。例えばどハウスのDeep DishのDubfireがテクノみたいなことやってたりしてるし。もうすでに全然始まってんだけど、とにかく爆音の中でダンスミュージックを踊る事ってもう普通の事だから。でも、テクノはまだインドアのイメージ強いから、なんかこう野外たくさんあったらいいな〜と。一度Q'heyさんに打診した事あんだけどね。「次はQさんが野外やる番ですよ」って(笑)
■やっぱたくさんの人にパーティーに来てほしいですよね。
L:うん、もっと色んな人がテクノのパーティーに来たらいいなって思うんだ。ベルリンでは、遊びの選択肢が日本に比べて少ないっていうのもあるんだけど、 本当に色んな人が週末はクラブに遊びに来てて。普段全くテクノを聴かない人でも、クラブで踊るんだったらテクノがいい、、、というか四つ打ちがいいなっていう考え方で。うーん、どう言ったらいいかな、、、
