interview01
ゲストDJが終わっても「さぁ、俺のパーティーのノリでいこうぜ!」って − Lyoma
その雰囲気を作り出せるのは、自分でパーティーやってる人とやってない人の違いだと思う − Shin

■二人とも日本で長くパーティーをやっている中で、その自分のパーティーに対する思いとか、どういう風にしていこうとか相談も含め、お互いで話をしたりするんですか?
S:うん、話題の一つとしてよく話すね。
L:そう、あとローカルDJがもう少し頑張った方がいいって話すね。例えばベルリンでは、三ヶ月に一回ぐらいLuke Slaterがレジデントでプレイしてる
クラブがあって毎回結構お客さんが入ってるんだけど、Luke Slaterがいいプレイした後他の地元のレジデントDJが出てきたら、またさらに盛り上がるんだよね、パーティー自体が。Luke Slaterも良かったけど、やっぱりこのベルリンに住んでる人たちの気持ちが分かるのはベルリンのDJだなみたいな感じで、ゲストのDJさんお疲れ様でしたっていうあたたかい拍手があって、レジデントDJに変わった瞬間に「待ってました!」になるんだよね。それがすごくあったかくていいなぁって思うんだ。
S:それすっごいわかる。
L:だから、海外のゲストを呼ぶことは否定しないけど、ゲスト終わりと同時にパーティー自体が終わっちゃうんじゃなくて、ゲストDJが2-4時とかのいい時間をやった後に出てきたレジデントDJがゲストが作り上げた熱をキープしつつ、「さぁ、俺のパーティーのノリでいこうぜ」っていうさ。
S:わかるわぁ。突然知らないDJが出てくると引いちゃうようなことって日本のお客さんにあるよね。でも、その雰囲気をキチンと作り出せるのは自分で
パーティーをやってる人と、やってない人の違いだと思う。両方を知って、その上で、両方楽しめるっていうお得感を作り出せる人が本物なんだと思うな。でもさ、そういう意味ではPlusって結構いい感じだよ。ゲストDJが終わっても、ちゃんと「これからまた行くぞ!」って感じのお客さんだよ。
L:じゃあ、俺に冷たかっただけなのかな(笑)?
S:うん(笑)。きたねー帽子だなって(笑)。そういえば、Wimpyとか、Wolleとかってそういう雰囲気あるよね。ベルリンのエレクトリックボールルームっていう
パーティーをやっている「SO36」って箱は外から来た人って絶対知らないようなDJや箱なんだけど、月曜日なのにパンパンに人が入ってるんだよね。「負けていられないぞ、本当のベルリンはこうだ!」みたいな誇りを東京のDJは持っていないのかもな。
L:そういう発想もないのかもね。共演したことだけでステイタスつけちゃうようなね。本当はそういうことじゃないのに。

■自分たちの立ち位置や目指すところって?なんかこの対談を通して見つかった?
L:世界的に有名なDJになりたいっていうよりは僕は東京出身であることを誇れるDJになりたいな。遊びなれた人たちからもちゃんと支持されるような
ローカルDJを目指したいな。
S:俺は、自分でレーベルやっていて、その上、世界を飛び回っているようなDJになりたいかな。日本人としてのアイデンティティーは持っていて。
LYOMAを始め、たくさんの良いアーティストがいるからそっちも含めてみんな紹介できるように、レーベルとしてもバックグラウンドを含めて信頼を得られるような活動をしたいな。で、やっぱりLyomaの目指しているところと、価値観は合っているのに俺の目指しているところが違うから、仲良くしていられるのかもね。荒らし合う部分がないというか。あと、本当にリアルタイムでベルリンで流行っているものと、日本に入ってきている情報の違いはLyomaが持ってて、俺には無いところって感じでいいよね。本当に良い意味で良きライバルだよね。
L:まぁね(笑)。やっていることは違っても、仲間意識は確かにあるよなぁ。
S:同じシーン中にいて、お互いの立場をリスペクトしつつ、違う道を辿って同じゴールにたどり着くっていう感じだよね。
クオリティーよりも人気先行って感じのシーンにはお互い中指立ててるよね。
■お互いに今後伝えたいこと、求めることって?
S:実際、僕はLyomaのセンスに対してジェラシーとかもあるからさ、もっと刺激を与え続けて欲しいなと思うよ。日本人DJでリスペクトできる数少ない人のひとりだからね。人間性はまだ
お子ちゃまだけどね(笑)
L:じゃあ俺はShinくんにもっと夜遊びしてくださいって言いたい(笑)。もっと一緒にクラブ行って欲しいな。アフターの時間に眠くならないで、
3時くらいまで寝てから来ていいからさ。
S:俺、ほんと寝るの好きなんだよね。普段ずっと妄想に頭使ってるから、、、(笑)LYOMAは今後PLUS Recordsからのリリースも予定しているし、もっともっと一緒に色々やりたいね。音にしてもデザインにしても日本が誇れるレーベルワークをしたいっつーか。
L:東京のシーンがナメられないようにしたいよね。ヨーロッパにおける、ロンドン、ベルリン、パリ、ブリュッセル、アムステルダムみたいに、
東京もアジアの地方都市みたいな感じじゃなくて、ちゃんとアイデンティティーというか立場を確立したいね。
S:東京ってそういうマーケットはあるんだけどね、レーベルとかめちゃくちゃ少ないし、向こうがこっちを使うマーケットじゃなくてね、
こっちの素材も欧州や世界に必要とされるようなかっこいい事をしたいってそれだけだから、僕は。車とか電化製品やアニメと同様に日本産テクノもそこに入れてって。
Interview by Mimi Shimada
