interview01
Shin Nishimuraとマネージャー/Mimiの雑談「ほんわか」インタビュー
■前作「VLOW」からダークなイメージの曲風に変わり、しっかりと定着させた感があるけど、今回はどのようなものをイメージしたの?
う~~ん、音はダンスフロアーしか意識してないかなー。その先にはいつもPLUS TOKYOという僕にとってかけがえのない 一番大事な場所はもちろんあるんやけど、そのもっと先にやっぱり世界中のダンスフロアーで僕のトラックで踊らせてやる! と妄想してたら、たくさん曲ができた。
■そだよね。凄い勢いだった(笑)もう、どの順番で、どう売り出していこうかって悩んでいるうちに次の曲が出来上がってきたって感じだったよ。
でさ、自分のMYSPACEに貼付けてたら、結構な勢いで海外の人から「いつリリースすんだ?」とか「俺はレーベルやってないけど、 どこどこのレーベルに送れよ!絶対いけるから!」って毎日のようにメールが来てたやん?
■うん
で、そのすぐ後にフランスのMezzotintのDJINXXからメールが来て、リリースが決まって、ようやく「あ、外国人でも僕のトラック好きに なってくれんだ~~」って思ってさ、んで、それが凄く自信になった。で、「世界向けのアルバム作ったらどうかな?」って話になったやん?
■うんうん
だから、基本、俺の中では「世界に向けた、僕らしさを出したアルバム」って思ってる。
■そだよね。曲風っていうか、トラックもだいぶ変わったよね。
曲風はね、一時期クリックとか頑張って作ってみたけど、やっぱ似合わへんなって。そんなに真面目ちゃうし。やっぱ、 テクノの要素で俺解釈のアシッドミニマルって感じで。自分毒(色)を出せたな~と。
■今回の作品は、音だけでなくアートワークもミニマル的かつ印象的なものだよね?
特に考えてはなかったけど、君がロゴで行こうよ〜って言うからさ。
■だって、それが一番Shinに似合うと思ったんだよね。
まあ、そうかもしれんけど。あとさ、いろいろレーベルやったりユニットやったりしたやん?
■FarbeとかQ'hey+Shinとかね。
STAR-LIGHT以降さ、それはそれでたくさん勉強できた。自分のやった事にとても意味のある事だったと思うし。 でもな、ちょっと振り返って自分を見てみたらPLUSを少し忘れすぎてたなーと。 自分の居場所を離れていったい何やってんだろ?と。自分自身がいろいろと迷ってて、答えを探してたのかな?とか。
■確かに、私もShinはどこに行くんだろ〜?と思ったよ。まあ、Shinが行く所だから止めはしなかったけど。
うん、でさ、いろいろ考えてたら、PLUSのスタッフもみんな「お帰りなさい」って感 じで今関わってる事に凄く気合い入れ始めてくれたやん?だから、アートワークも原点回帰でやっぱ俺はPLUSのロゴが一番似合うなっと。
■そうだよ〜
だから、これからはこれで進んでくからよろしく!って感じの意味も含めて。
■そうしましょう。あとさ、タイトルは日本語にすると「社会的アイデンティティー」でいいの?これは、またどういった主張?
なんか、結局自分の帰る場所に帰れた時に、これが僕のアイデンティティーなんだって思ったから、アイデンティティーは つけたいなって思えた。でさ、辞書をひいたらちょうど「Identity Politics」という言葉が見つかって、なんやろ?と思ったら、 「多元的で複雑な社会において,個人や集団が自分の帰属性・同一性を模索する試み。」って書いてあったから、これ、今のまんまの俺だって思ってさ。
■うんうん
STAR LIGHTのリリース以降いろんな自分を模索してた行為はずっとあって、結局自分とは?と模索した結果がこの「Identity Politics」 て感じがすんねんな。だから、簡単に言えば「僕のアイデンティティーはこの中にあります」って感じやねん。PLUSは俺のアイデンティティーで、 俺自身を含め、ロゴだったり、レーベルだったり、パーティーだったり、スタッフだったり、ずっと応援してくれてるお客さんとか、 DJという職業だったり、全てが全部を取り巻くこの状況が僕のアイデンティティーだと言う事がやっと確信できました。って言う、セルフ主張って言うかさ。
■確かに以前のShinのキラキラ系だったり、ハードなイメージは無くなって、BPMとか違うけどShinしか作れないトラックになってるもんね。 「Vlow」以降のダークなイメージ路線に行って、以前のShin Nishimura色を残しつつ、結局クオリティーを上げて戻ってきたみたいな。 「Star Light」の頃のShinがいろんな経験をして、成長してきて戻ってきたな〜とお母さんは思ったもの(笑)
うん。ただいま戻りましたって感じで(笑)よくも見捨てず(笑)
■大変だったけどね、荒れてた時は(笑) で、ついに6周年を迎えるレギュラーパーティ「PLUS TOKYO」だけど、Shinにとっての「PLUS TOKYO」とは?
さっきも言ったけど、PLUS TOKYOは僕のプラオリティーが一番高い僕のホームグラウンドやから。 だから、俺のアイデンティティーであって...PLUS TOKYOはひたすら自分の感性でかっこいい!とか渋い!とか思えるアーティストやDJ達と楽しみ、僕の独断と偏見で勝手にPLUSの お客さんに紹介するショーケース的な要素は強いやん。
■そだね
ただ単にさ、楽しいフロアーで一緒に楽しみませんか?って感じでいろんな人にアプローチしてるよね、6年も(笑)
■うん、ほんとそれだけ
何かこんなにも良いフロアーでさ、すげービジネスライクに物事話されるとちょっと拒絶しちゃうよね。 同じ東京に住む、先に同じ様な価値観があると思うのになんかビジネスっぽく話してきたりさ。
■は、はい(苦笑)
先輩や一流アーチストならまだしもさ。同じ歳とか年下でさ。そんなの俺達が上に立った時にさ、そういう事すればいいのにって思う。 だから、俺、Sode(DJ Sodeyama)とかLyomaとかのああいう同世代の友達を大切にするノリが大事だって思うんだよね。ちょっとだけ年上のATT君とか Uiroh君もそうなんだけどね。 ギャラとかそこまで気にしなくていいよってさ。友人だし、同じ道の同士だと思うし。もちろん、こっちもこっちで心地よくDJしてもらう事に全力を出してるのは当たり前だし、 俺も俺で心地よくDJできんならって思えるやん。そこはバーターで(笑)
■うん、それはわからなくもないな。ま、それはShinだけになんだと思うけど...
まあ、そうかもしんないけど。 俺はやっぱかっこいい音作ったり、かっこいいDJをする人達に凄く憧れや嫉妬心が強いもん。負けてられなーいって言う感じ。
■常に言ってるよね、「誰々の曲ヤバイ」とかDJとか。すぐ一途になるし(笑)
うん、それは俺の性格。で、ほんとそういう一途になる人達って、僕的にあまりにもかっこいいから、 だったら僕のホームグラウンドに出てプレイして、PLUSのお客さんをもっとかっこいい世界へ連れてってくれませんか?的な個人の感情でやってるよね。 全くビジネス関係なく...
■はい(笑)困ります。偏りすぎてて...
(笑) あまりにもビジネスを考えなくラインナップを上げるから時に君に怒られたり...
■うん、それはね...そういうもんだと思うよ。
ほら、やっぱり一流の場所でやるにはある程度、それ考えないとあかんやん。ビジネスを考える人達とは。俺の中では、「そんなの関係ね~~」なんだけど。
■例の小島君ですか?
(笑) あれはあれで経験で。っていうかね、知名度よりもどれだけかっこいい曲を作りDJをするかってそこが当たり前やと思わない?
■そう思うけどね、集客しないとPLUS終わっちゃうでしょ?
確かにそこにギャップはあんねんけど。でも、実際お金かけて呼んでも、「フロアーがん引き」の外タレDJもいたりするし... 僕はそれが自分の中で最強に寒い行為だから絶対にそこだけは曲たくはないな〜。それはPLUS TOKYOのダンスフロアーは他でも負けてないって思う気持ちと、かっこよくない人呼んで信用を失うのもヤだし。 その為にも、僕ももっと世界へ出て、自分の背中に説得力をつけないと、口だけになっちゃうけど(笑)
■今年は海外ギグを増やしましょう。じゃあ、Shinの目指すパーティーの形とは?
PLUSは今、「CHIMAERA CRAFT」っていう空間演出するチームが手掛けてくれててめっちゃ良い感じやわ、ビジュアルは。
■評判良いみたいよ。
あの人達、凄くPLUSを支えてくれて内装とか「こんなんええんちゃうん!」って感じで勝手にデコレーションしてくれるやん。 で、そのデコに合うVJも選んでくれる。あれは今はかなりいい感じで、ビジュアルと音がかなりマッチする様になってきたやん。
■嬉しいよね。もっと素直に感謝しなくちゃダメよ、毎回Shinのリアクションが少ないって言ってたよ。
ほんと今は素直にいろんな人に感謝してるって。32歳目前でやっと丸くなったし...(笑)
■それは良かった(笑)
今年は海外のレーベルからも世界へ出せたし、なんか良い方向に行きそうやわ。Mixmagもびっくりしたよね。
■うん。Mixmagは凄く喜んでたよね。
うん、だって、MixmagはiDJ MAGAZINEと一緒で、イギリスにいた時はこの雑誌しか買 わなかったかもん。イギリスを離れてからも、イギリスに行った時は必ずこの2冊を買って、レコード情報とクラブ情報を調べてたし。Timeoutと見比べて。
■そうだったのね。
それぐらい思い入れの強い雑誌やわ。そんな雑誌からインタビューしたいって君から夜中に叩き起こされて...
■はいはい(笑)
最初は、めっちゃ寝ぼけてたし、「嘘やろ!」って全然信じられなくてさ...結局、朝の6時半とかに目が覚めて...すぐイギリスの頃の友達やLYOMAに電話して 「聞いてよ!MIXMAGからインタビュー来たよ!」って大はしゃぎしたわ。ほんと嬉しかった。LYOMAは寝てて「え!叩き起こした理由がそれ?」って怒ってた(笑) なんか、よくMixmagの事知らなかったみたい。
■(笑) でもさ、Mezzotintから出したPhycedelic TechnelicはIDJ MAGの2月のTOPTUNEに輝いたり、有名なDJからいろんな良いコメントもらってたね。
あれもめっちゃびっくりしたって!フランソワKとか、ローラン・ガルニエとか、ジョシュ・ウィンクから良いコメントを もらった時はめちゃくちゃ嬉しかったって、ほんと。特にJOSH WINKは僕の一番の人やん。
■うん(笑) 最近、絶対「HIGHER STATE CONCIOUSNESS」はかけるもんね。
あれはずっと永遠のクラシックやから。あんなかっこいい曲そうないよ、ほんと。現代ミュージックだよ、あれは。
■夢はJOSH WINKのレーベルOVUMから出す事だもんね。
うん。ずっと言ってる。っていうか、Sodeと競争してんねん。どっちが早く出すかって。先に出した方が焼き肉おごってもらうって事で(笑)
■勝手に頑張って下さい(笑) で、今回のリミックスアルバムも出す事になったんだけど。
ほら、この前、三茶で俺幹事のDJ飲み会を開いたやん。
■はいはい、突然ね。
あの時、CISCO閉店とかFrogmanが終わるとか暗いニュースばっかでさ...さーてインディーのDJで何かしませんかー?って感じで。
■みんな来てくれてワイワイと朝まで盛り上がりました。
うん。でさ、せっかくみなさん何か思う所あって来てくれたんだと思えたし、みなさん始めて会う人達も何かやろうよ~~ って感じで話し合ってたりしてたやん。嬉しかったわ〜。
■和気あいあいとしてたもんね。
あのメンバーとかで何かやれるなってふと思いついて。
■みなさん「やるやる~~」って、言ってくれたもんね。
これは今のところBEATPORTのみで発売する予定やねんけど。これでお金できたら全員のアナログ作りたいよね。
■そだね。
まあ、こういう事こそデジタル配信で出せる醍醐味って言うんかな。CDじゃまずお金かかって無理でしょ(笑)
■はい...
しかもデジタル配信レーベルって腐る程あるやん?そんな中でこういった面白い企画のみに使用するのは、 デジタルの面白みだなって僕は最近思って。
■たしかにね。すぐにUPできて売る事ができるしね。
ただ、そこのちょっと軽い部分は正直好きではないねんな。音楽を安売りしてる感じがあるし... プレゼントにMP3あげますって勝手にリンク送りつけてくんのが最近なんか流行ってんだけど... My Spaceで勝手に送られてきたり。聞いて下さいって感じならわかるけどさ、プレゼントで一方的に送りつけてくんだよ。 そんなもんいるかーー!!って。プレゼントならアナログくれ!って思うわ。メールで一切お金かからず、プレゼントって...アホちゃうかって思うわ。タダやんって。 好きなアーティストの作品でも、もらえたら嬉しいのは嬉しいけど、やっぱアナログはいつ出すの?って聞いてしまうもん。
■そこは今のDJ業界の最大のトピックだよね。
最近、よく飲みに行く三茶のBARがあってさ、そこにSALMON君って日本発レーベルのW.C RECORDINGSっていうレーベルやってる人が いるんだけど、毎週BEATPORTでリリースしてんねん。そういう思い切った事するレーベルとか今後面白いよね。 デジタル配信の醍醐味をフル活用してるって言うかさ。でも、いつも最後にはやっぱ本当はアナログ出したいわ〜〜って話してるもん。
■そだね。やっぱ、ジャケとかさ、かっこいいもん作りたいもんね。で、最後にこの作品でどんなことを人に伝えたい?
やっと終わりか〜〜(笑) 真面目に言うと、僕のアイデンティティーを覗き込んで、共感できたらPLUS TOKYOへ足を運んで下さいと。ただ、それだけ。 あと、やっぱりテクノで踊る事ってめちゃくちゃ気持ちいいと思うから、このCDを爆音でかけてソファーに座りつつ、足踏みを始めて、最後は踊ってくれたら面白い。 いつの間にか踊ってたって(笑)
■それ酔っぱらってる時のShinそのままじゃないの(笑)
それがダンスミュージックMix-CDの楽しい部分でしょ。